用語の概要
別表記 G-SYNC PulsarNVIDIA G-SYNC PulsarPulsarG-Sync Pulsar可変周波数 バックライト ストロビングVariable Frequency Backlight StrobingG-SYNC Pulsar Rolling ScanPulsar 360Hz
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解説
G-SYNC Pulsar は、NVIDIA が CES 2024 で初発表した、可変リフレッシュレート(VRR)と バックライト ストロビング を 同時に成立させる 次世代 G-SYNC 機能です。従来の バックライト ストロビング / BFI は VRR と排他(固定リフレッシュレート時のみ動作)でしたが、Pulsar では パルス周波数 を フレーム ごとに 可変 することで、可変フレームレート 環境でも ストロビング によるモーション クラリティ 強化を維持します。
本記事は NVIDIA 公式 GeForce News 記事 2 本 の一次情報のみから構成しており、本サイト編集部による独自のパルス幅/モーション クラリティ計測は含みません(Pulsar の効果は G-SYNC モジュール/対応 スケーラー + 対応 モニター + NVIDIA GPU + ゲーム フレームレート の組み合わせで成立するレイヤであり、計測には専用 機材 が必要なためです)。
1,000Hz 超 effective motion clarity — NVIDIA 公式
NVIDIA は Pulsar を次のように定義しています(公式 GeForce News 記事 原文を引用)。
“G-SYNC Pulsar delivers a stutter-free experience with buttery smooth motion, and a new gold standard for visual clarity and fidelity through the invention of variable frequency backlight strobing.”
“By pulsing the display’s backlight, G-SYNC Pulsar displays deliver perceived effective motion clarity of over 1,000 Hz.”
重要なのは「perceived effective motion clarity(知覚 的な 実効 モーション クラリティ)」という表現 であり、リフレッシュレート 自体が 1,000Hz になるわけではありません。CES 2024 の初発表時点では、ベースライン リフレッシュレート の 4 倍 相当 の体感モーション クラリティ(“motion clarity that is effectively the quadruple of its baseline refresh rate”)として説明されており、たとえば 250fps 動作時に 1,000Hz 相当 の体感クリア感を狙う設計です。
Rolling Scan(順次走査 パルス)の仕組み — NVIDIA 公式
NVIDIA 公式記事は Pulsar の動作を次のように説明しています。
“G-SYNC Pulsar displays have multiple horizontal backlight sections that are independently pulsed from top to bottom”
“with this ‘rolling scan’ scheme, pixels are given almost a full frame time to achieve the right values before being backlit and showing objects at the correct location”
画面を 横方向 の 複数 セクション に分割し、上から下に順次 バックライト を点灯 していくことで、各 ピクセル が GtG 遷移を完了してから点灯される時間を確保します。これは 全画面 一括 ストロビング より:
- GtG の取り残し(オーバーシュート/クロストーク)が ストロブ パルス に映り込みにくい
- 画面 上下 の 表示 遅延 差 を低減(CRT に近い 上下 同位相に近づく)
という利点があり、初代 ULMB や 多くの DyAc 系(→ バックライト ストロビング / BFI)とは別アプローチです。
VRR と 両立する『可変周波数 ストロビング』
従来の バックライト ストロビング(ULMB / ULMB 2 / DyAc / DyAc+ / DyAc 2)は、固定 リフレッシュレート 時のみ 動作するのが原則でした。これは パルス間隔 を フレーム 間隔 と一致させる必要があり、VRR で フレーム間隔 が フレーム ごとに変動すると、パルス幅/パルス周波数 がずれて チラつき(VRR Flicker、→ VRR Flicker / OLED VRR ちらつき)や 輝度 むらが発生するためです。
Pulsar は CES 2024 公式記事 で “a novel algorithm that dynamically adjusts strobing patterns to varying render rates”(フレームレート の変動に合わせて ストロビング パターン を動的に調整する 新規 アルゴリズム)と説明されており、Adaptive Overdrive と Pulse Modulation を組み合わせて、バックライト パルス と リフレッシュ サイクル を同期させながら フリッカー を抑制する 設計です。
これにより:
- G-SYNC(VRR)有効 + バックライト ストロビング 有効 が 同時 に成立
- フレームレート が ゲーム の負荷で 200fps → 350fps へ変動しても、パルス周波数 が追従
という、従来の VRR / ストロビング 排他 を解消 する用途を狙っています。
1.1.6 ファームウェア 更新(90fps 以下対応)
NVIDIA / モニター メーカー は 2026 年 出荷後に G-SYNC Pulsar ファームウェア 1.1.6 を配布し、90fps 以下 で動作するゲームでも Pulsar が機能するよう更新しています。当初の Pulsar は 高 フレームレート 域(FPS/競技)を主眼に設計されており、低 フレームレート ゲーム での適用範囲は ファームウェア 更新で段階的に拡張される運用です。
メーカー別の 1.1.6 配信状況は公式ファームウェア ページで個別に確認が必要です。
MediaTek 連携 — スケーラー 統合 で量産
CES 2024 時点の Pulsar は NVIDIA 製 G-SYNC モジュール 搭載モデルとして発表されましたが、2026 年 1 月 7 日 量産モデル は MediaTek 製 スケーラー に G-SYNC 技術 を直接統合 する新アプローチに移行しています(NVIDIA 公式 原文を引用)。
“the first to be built in collaboration with MediaTek”
“G-SYNC technologies directly into their scalers, bypassing the need for dedicated G-SYNC modules”
“streamline production, making G-SYNC more accessible for monitor manufacturers”
これは 専用 ハードウェア モジュール 不要 という、G-SYNC Compatible(→ G-SYNC)の汎用 スケーラー 路線に近い動きで、量産コスト 低下と対応モデル数の拡大を狙った設計変更です。
2026 年 1 月 7 日 デビュー 4 機種(NVIDIA 公式)
NVIDIA 公式 GeForce News 記事 によると、Pulsar 量産モデル の初回ラインアップ は 4 機種で、いずれも 27 インチ / 2560×1440 / IPS / 360Hz / 500 nit ピーク HDR 輝度 という共通仕様で、価格 は $599 USD から とされています。
| メーカー | 型番(NVIDIA 公式 表記) |
|---|---|
| Acer | Predator XB273U F5 |
| ASUS | ROG STRIX Pulsar XG27AQNGV |
| AOC | AGON PRO AG276QSG2 |
| MSI | MPG 272QRF X36 |
国内発売日・国内価格・国内取扱は各メーカー 国内ページの正式発表をご確認ください(本記事は NVIDIA 公式 記事 のみを出典としており、国内発売情報は含みません)。
Ambient Adaptive(環境光 適応)も同時搭載
同 2026 年 1 月 7 日アナウンス で、NVIDIA は Pulsar と並行して Ambient Adaptive Tech も発表しています。NVIDIA 公式 原文を引用すると:
“automatically tune color temperature and/or brightness based on the ambient lighting in the room, for optimal viewing at any hour of the day or night”
モニター 内蔵 の 環境光 センサー で 色温度/輝度 を周囲の明るさに自動 調整 する機能で、Pulsar と独立した別 機能 として、上記 デビュー 4 機種 に搭載されます。
購入時の判断軸(本サイトの扱い)
Pulsar 搭載 モニター を検討する際の判断ポイント:
- 対応 GPU:NVIDIA GeForce(公式 G-SYNC 要件と同じ)。AMD / Intel GPU で Pulsar が動作するかは NVIDIA 公式に明示なし
- VRR レンジ:Pulsar 有効 時 の VRR レンジ は メーカー 個別 仕様。製品ページの メーカー 公表値を確認
- 対応 フレームレート 帯:ファームウェア 1.1.6 で 90fps 以下も対応化が進行中。プレイ予定ゲーム の フレームレート 帯 と一致するか
- モーション クラリティ の体感:1,000Hz「相当」は NVIDIA 公式の 体感(perceived)値 であり、第三者 計測(Blur Busters Pursuit Camera など)の数値とは別 物。実機での体感は ストア デモ や YouTube レビュー で確認推奨
- モジュール 価格差:MediaTek スケーラー 統合 設計 により、専用 G-SYNC モジュール 搭載モデル より価格 抑制余地がある一方、超高 リフレッシュレート(480Hz 級 WOLED 等)モデルは別 セグメント
本サイトでの Pulsar の扱い方
- 個別 製品ページ / ランキング / 比較記事 では、メーカー 公式 仕様 に G-SYNC Pulsar 認定 が明記された機種のみ Pulsar 対応として記載します
- 「Pulsar 対応 = モーション クラリティ 1,000Hz 相当」と一般化した記述は行いません(NVIDIA 公式 提示の デビュー 機種 計測値 を そのまま 出典付き 引用する場合のみ可)
- 本サイト編集部 による Pulsar 効果 の独自 計測 は実施していません。Blur Busters Pursuit Camera 等の第三者 計測値を参照する場合は、対象機種/計測条件/第三者 出典 を明記します
- バックライト ストロビング 全般 の比較は バックライト ストロビング / BFI を、G-SYNC 全体 体系(Compatible / 標準 / Ultimate)は G-SYNC を参照
関連する用語集
- バックライト ストロビング / BFI(ULMB / DyAc / Pulsar) — モーション クラリティ 強化 系の上位カテゴリ。Pulsar はこの内の VRR 同期 アプローチ。
- G-SYNC — Compatible / 標準 / Ultimate の認定体系。Pulsar は標準 G-SYNC を拡張する追加機能。
- VESA Adaptive-Sync(VRR) — Pulsar が同期する VRR 仕組み の業界標準規格。
- VRR 可変リフレッシュレンジ / LFC — Pulsar 有効時の VRR レンジは機種ごとに異なるため要確認。
- VRR Flicker / OLED VRR ちらつき — 従来 ストロビング を VRR と排他にしていた要因。Pulsar はこの両立を狙う。
- リフレッシュレート — 効果的モーション クラリティ「1,000Hz 相当」は ベース リフレッシュレート の体感倍率として説明される。
- 応答速度(GtG) — Rolling Scan は GtG 遷移を完了させてからパルス点灯する設計。
- MPRT vs GtG — ストロビング が主に短縮するのは MPRT(サンプル&ホールド由来 動画ぼけ)側。
- VESA ClearMR — モーション クラリティ の VESA 標準 指標。Pulsar 単体の認定有無 とは別軸。
- 可変オーバードライブ/オーバーシュート — Pulsar は Adaptive Overdrive と組み合わせて パルス/GtG を整合させる。
- モニター OSD ゲーミング 機能 — Pulsar の有効化 / レベル選択 / ファームウェア 更新は OSD・公式ユーティリティ側で実施。
参考リンク
選び方・ランキングで活用する
参照元(一次ソース)
本用語の説明は次の一次ソース(規格団体・メーカー公式資料など)を参照しています。
- 出典: NVIDIA 公式 GeForce News — NVIDIA G-SYNC Monitors with Pulsar & Ambient Adaptive Tech Available January 7(2026 量産出荷 アナウンス / MediaTek スケーラー統合 / 1,000Hz 超 effective motion clarity / debut 4 機種 = Acer XB273U F5 + ASUS ROG STRIX Pulsar XG27AQNGV + AOC AGON PRO AG276QSG2 + MSI MPG 272QRF X36)
- 出典: NVIDIA 公式 GeForce News — G-SYNC Pulsar Gaming Monitor(CES 2024 初発表記事 / 可変周波数 ストロビング アルゴリズム / quadruple of baseline refresh rate / ASUS ROG Swift PG27 系 debut)