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VRR 可変リフレッシュレンジ / LFC(Low Framerate Compensation / 低フレームレート補正)

ゲーミングモニターの仕様欄に書かれる『48-144Hz』『60-240Hz』などの 可変リフレッシュレート(VRR)動作レンジ と、フレームレートが レンジ 下限 を下回った場合に フレーム を複製して同期を維持する LFC(Low Framerate Compensation) の意味を AMD / VESA の一次情報のみから整理します。LFC が成立するには 最大 リフレッシュレート が 最小 の 2 倍以上 必要、という AMD 公式の要件もあわせて解説します。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 VRR レンジVRR RangeVRR 可変域可変リフレッシュレンジ可変リフレッシュ レンジAdaptive-Sync レンジFreeSync レンジFreeSync RangeG-SYNC レンジLFCLow Framerate Compensation低フレームレート補正フレーム ダブリングFrame DoublingVRR 下限VRR 上限48-144Hz60-144Hz

関連用語
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DEFINITION

解説

VRR 可変リフレッシュレンジ とは、ゲーミングモニターが 可変リフレッシュレート(VRR)として動作できる Hz の範囲 を指す仕様用語で、メーカー公式ページの仕様欄に 「48-144Hz」「48-240Hz」「60-360Hz」 のように記載されます。LFC(Low Framerate Compensation、低フレームレート補正) は、ゲーム側のフレームレートがこのレンジの 下限 を下回った場合に、同じフレームを複製(フレーム ダブリング)して モニターのリフレッシュレートを レンジ内に維持する ことで、ティアリング や スタッタリング を抑える仕組みです。

本記事は AMD 公式 FreeSync ページ + AMD 公式 FreeSync FAQ + VESA 公式 Adaptive-Sync Display CTS 告知 ページ の一次情報のみから内容を構成しており、本サイト編集部による独自のフレーム計測・タイトル別 LFC 切替確認 は含みません(LFC 動作 は GPU ドライバ + モニター ファームウェア + ゲーム タイトル の 3 点が組み合わさったときに初めて成立するレイヤであり、本サイトの守備範囲外であるためです)。

VRR 可変リフレッシュレンジ の読み方

メーカー公式 product page の仕様欄で 「VRR レンジ: 48-144Hz」 と書かれている場合、これは以下を意味します。

表記意味
下限(例:48Hz)このリフレッシュレートを下回ると、VRR 同期は外れる(または LFC が介入してフレーム複製で同期を維持)
上限(例:144Hz)このリフレッシュレートを上回ると、VRR 同期は外れる(フレームレートが上限を上回ったタイミングは V-Sync / Fast Sync / Off の挙動になる)

GPU 側で出力する FPS が 下限 〜 上限の間 にあるあいだ、モニターは入力されたフレームに合わせて 1 フレームごとに リフレッシュ間隔 を調整し、ティアリング も スタッタリング も無い 同期表示を維持します。

ゲーミング モニター 個別ページ の仕様欄で VRR レンジ を確認する場合、「FreeSync 動作レンジ」「G-SYNC Compatible レンジ」「Adaptive-Sync レンジ」 のいずれかの表記で記載されていることが多く、内部的にはすべて VESA Adaptive-Sync をベースにした同一の動作を指しています(→ VESA Adaptive-Sync(VRR))。

LFC(Low Framerate Compensation)の動作 — AMD 公式

AMD 公式 FreeSync ページ は、LFC の動作を次のように説明しています(出典:AMD FreeSync 公式)。

Low framerate compensation (LFC) allows AMD FreeSync technology to work when the framerate falls below the minimum refresh rate of the display.

When the framerate drops below the minimum refresh rate of the display, frames are duplicated and displayed multiple times so that they can sync to a refresh rate that is within the displays refresh rate range.

つまり LFC は、ゲーム側 FPS が VRR レンジ 下限 を下回ったときに 同じフレーム を複製 して 2 回 / 3 回 と再表示 することで、モニター側のリフレッシュレートを レンジ 内 に押し戻す ロジックです。AMD 公式 が挙げている具体例 は以下のとおりです。

For example, a display with a 60–144Hz refresh rate would be able to sync the frames of a game running at 40 FPS, by doubling them so that the display could sync and run at 80 Hz.

40 FPS のゲーム フレーム を 2 倍 に複製 → モニター 表示 80Hz → VRR レンジ(60-144Hz)内 に収まる、という挙動です。

LFC が成立する条件 — 最大が最小の 2 倍以上

LFC が モニター 側で機能するには、VRR レンジ の 最大 リフレッシュレート が 最小 リフレッシュレート の 2 倍以上 である必要があります。これは AMD 公式 FreeSync ページ が示す具体例から導かれる条件であり、業界一般にも知られています。

VRR レンジ最大 ÷ 最小LFC 成立 可否
60-144Hz2.40 倍成立(AMD 公式 例
48-144Hz3.00 倍成立
48-240Hz5.00 倍成立
60-360Hz6.00 倍成立
60-100Hz(仮例)1.67 倍非成立(フレーム複製しても レンジ 内 に収まらないケースが残る)

ゲーミング モニター の代表的な VRR レンジ である 48-240Hz / 48-360Hz / 60-240Hz は、すべて この 2 倍以上 条件 を満たしており、AMD 公式 が LFC 成立 を期待できるレンジ 構成です。

AMD FreeSync の 3 ティアと LFC 必須要件

AMD は FreeSync を 3 ティア に認定 しており、FreeSync Premium 以上で LFC が必須要件 になります(出典:AMD FreeSync 公式)。

ティア主要件(AMD 公式)LFC
FreeSyncティアリング 解消(基本 ティア)必須ではない
FreeSync Premiumフル HD(FHD)以上 で 120Hz 以上 の最大リフレッシュレート、LFC 対応 必須必須
FreeSync Premium ProPremium の要件 + HDR ゲーミング 体験 を保証する追加要件(色再現 / 輝度 / レイテンシ)必須

したがって、メーカー公式 product page に「FreeSync Premium」または「FreeSync Premium Pro」と明示記載がある SKU は、AMD 認定 として LFC 対応 です(本サイトの仕様欄 では この AMD 認定 を そのまま 記録します)。

「FreeSync」(無印)と書かれている SKU は LFC 対応 とは限らず、メーカー公式 が VRR レンジ を別途明示している場合に 最大 ÷ 最小 ≥ 2 を読み取ることで LFC 成立 を推測できますが、AMD 認定 ではないため 本サイト の 仕様欄 では「LFC 対応」とは記載せず、VRR レンジ の数値 のみ を そのまま 記録 します。

VESA AdaptiveSync Display / MediaSync Display との関係

VESA は 2022 年に AdaptiveSync Display および MediaSync Display のロゴ プログラム を発表しました(出典:VESA 公式 告知)。

VESA 認定用途最大 リフレッシュレート ティア(VESA 公式)
AdaptiveSync Displayゲーミング 向け 高 リフレッシュレート144 / 165 / 240 / 360 Hz の 4 ティア が ロゴ に明示
MediaSync Displayジッター フリー の メディア 再生(23.976 / 24 / 25 / 30 / 50 / 60 FPS)ティア 値 は ロゴ に表示しない(メディア 再生 が目的)

AdaptiveSync Display は ゲーミング 向け に高リフレッシュレート + 低レイテンシ を保証する認定、MediaSync Display は メディア 再生 向け に国際 放送 ビデオ フォーマット の ジッター フリー 再生 を保証する認定 です。VESA 公式 告知 は LFC を明示的に取り上げていないため、本サイト では VESA AdaptiveSync Display のロゴ から LFC 対応 を 直接 推定 することは行いません。

2024 年には VESA Adaptive-Sync Display CTS が Dual-Mode に対応する更新 が告知されており(出典:VESA 公式 告知)、近年の デュアル モード モニター(例:1080p 480Hz ⇄ 4K 240Hz)の VRR レンジ を 2 モード それぞれで 認定 する仕組みが整いつつあります(→ デュアル モード(解像度 / リフレッシュレート 切替))。

NVIDIA G-SYNC との関係

NVIDIA の G-SYNC 認定 は G-SYNC Compatible / G-SYNC / G-SYNC ULTIMATE の 3 ティア構成で、本記事 で扱う VRR レンジ と LFC は、いずれの G-SYNC ティア でも 動作 します(→ G-SYNC)。

ただし NVIDIA 公式 の G-SYNC 認定 ページ は、VRR レンジ の 下限 / 上限 や LFC の細かい挙動 を ティア 別 に 明示 する形では 記載 していません。本サイト では G-SYNC ロゴ 単独 から LFC 対応 を 推定 することは行わず、メーカー公式 product page の VRR レンジ 数値 と FreeSync ティア の明示 を 別途 確認 したうえで LFC 対応 を 記録 します。

モニター選びでの実用判断

VRR レンジ と LFC は、購入判断 に以下の形で影響します。

  1. VRR レンジ の下限 が 低い ほど、フレームレート が落ち込んだ時 の VRR 同期 が 維持されやすい。FPS / レーシング などで 安定 120 FPS 以上 を出せる構成 なら 下限 60Hz でも実用上問題ないが、AAA 重量級 / 4K で 60 FPS 前後を狙う構成 なら 下限 48Hz の方が VRR 同期 を 維持しやすい
  2. FreeSync Premium 以上 = LFC 必須要件 のため、メーカー公式 で FreeSync Premium または FreeSync Premium Pro が 明示 されている SKU は AMD 認定 として LFC 対応 が 保証** されている。本サイト の 仕様欄 には この 認定 を そのまま 記録
  3. VRR レンジ の最大 が高い ほど、上限 を 超えた 際の V-Sync 切替 や 入力遅延 影響 を受けにくい。240Hz / 360Hz / 480Hz モニター で 上限 を 超える FPS を出す状況 が 想定 される 構成 では、V-Sync / Fast Sync / Off の挙動 を ゲーム 別 に確認 する必要 がある(→ VRR フリッカー
  4. VRR レンジ 下限 を意図的に引き上げる モニター 設定(例:Variable Backlight Range の制限) が用意されている機種では、LFC 介入時の フリッカー を 抑える 目的で 引き上げる 選択肢 がある(→ VRR フリッカー

本サイトでの扱い方(仕様欄への記載ルール)

本サイト の モニター個別ページ の仕様欄では、以下のルールで VRR レンジ と LFC を記録します(誤認回避のため)。

メーカー公式の記載本サイトでの表記
「VRR レンジ: 48-144Hz」などの 下限 / 上限 数値 が明示VRR レンジ 欄 に そのまま 数値 を記録(出典 URL 付き)
「FreeSync Premium」または「FreeSync Premium Pro」と明示AMD 認定 FreeSync Premium / Premium Pro = LFC 対応 と記録
「FreeSync」(無印)のみAMD 認定 FreeSync(LFC 対応 とは書かない)と記録
「G-SYNC Compatible」「G-SYNC」「G-SYNC ULTIMATE」のいずれかNVIDIA 認定 G-SYNC ティア 名 を そのまま 記録(LFC 対応 を G-SYNC ロゴ から 推定 しない)
「VESA AdaptiveSync Display 144/165/240/360」のいずれかVESA 認定 ティア 値 を そのまま 記録(LFC 対応 を VESA ロゴ から 推定 しない)

これは 景品表示法(優良誤認)回避AMD / NVIDIA / VESA 公式 表記の正確性確保 を目的としたルールであり、AI による推定で「FreeSync と書かれているから LFC 対応していそう」と判断して記載することはありません。

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