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DisplayPort 2.1 UHBR モード(UHBR10 / UHBR13.5 / UHBR20 と DP40 / DP54 / DP80 / DP80LL ケーブル)

VESA DisplayPort 2.1 の Ultra High Bit Rate(UHBR)動作モード UHBR10 / UHBR13.5 / UHBR20 と、対応する VESA 認証ケーブル DP40 / DP54 / DP80 / DP80LL の公式定義・対応解像度・最大ケーブル長を、VESA / DisplayPort.org の一次情報のみから整理します。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 UHBRUHBR10UHBR 10UHBR13.5UHBR 13.5UHBR20UHBR 20DP40DP54DP80DP80LLDisplayPort 2.1DisplayPort 2.1aDisplayPort 2.1bDP 2.1 UHBRDP 2.1 UHBR20Ultra High Bit Rateディスプレイポート 2.1DisplayPort 80Gbps

関連用語
16
出典
4
最終更新
DEFINITION

解説

DisplayPort 2.1 UHBR(Ultra High Bit Rate) は、VESA が 2022 年 10 月 17 日に公開 した DisplayPort 2.1 仕様で定義される高速リンクレート群です(DisplayPort.org 公式リリース告知)。UHBR は UHBR10 / UHBR13.5 / UHBR20 の 3 モードがあり、それぞれが要求するケーブル品質を担保するために、VESA は DP40 / DP54 / DP80 / DP80LL の認証ケーブル区分を順次整備してきました。

ゲーミングモニター側の仕様表で 「DP 2.1 UHBR20」「DP80 対応」 のように記載されるとき、その意味は本ページで整理する VESA 公式の規格定義に直結します。

UHBR モードと最大スループット(VESA 公式)

UHBR は 4 レーン合計 の最大スループットを基準に分類されます。

動作モード1 レーン リンクレート4 レーン 合計帯域出典
UHBR1010 Gbps最大 40 GbpsDisplayPort.org 公式
UHBR13.513.5 Gbps最大 54 GbpsVESA 公式(CES 2024 発表)
UHBR2020 Gbps最大 80 GbpsDisplayPort.org 公式

UHBR は VESA が定める DisplayPort 2.1 の Ultra High Bit Rate 動作モード であり、HDMI 2.1 の最大 FRL 48 Gbps([[hdmi-21-allm-qms-qft|HDMI 2.1 ゲーミング機能群]])や HDMI 2.2 の最大 96 Gbps([[hdmi-22-ultra96-lip|HDMI 2.2 / Ultra96]])と直接比較されるレイヤです(物理層の帯域比較は [[displayport-hdmi|DisplayPort と HDMI]] を参照)。

ケーブル認証区分(DP40 / DP54 / DP80 / DP80LL)

VESA は、UHBR 動作モードを 規定の最大ケーブル長で安定動作させる ために、ケーブル側に認証区分を設けています。

DP40 — UHBR10 まで(2 メートル超パッシブ)

DisplayPort.org 公式 は次のように定義しています。

DP40 cables support up to the UHBR10 link rate (10 Gbps), with four lanes, providing a maximum throughput of 40 Gbps.

VESA は DP 2.1 公開時に、DP40 ケーブルが 2 メートルを超えるパッシブケーブル長 で UHBR10 を維持できることを明示しています(VESA 公式 “beyond two meters for DP40 cables”)。

DP54 — UHBR13.5 まで(2 メートル パッシブ)

2024 年 1 月 8 日の VESA 公式発表(VESA 公式)で DisplayPort 2.1a と同時にアナウンスされた新区分です。

The new DP54 cable specification enables support of both UHBR10 and UHBR13.5 sink and source devices with passive cable lengths of up to two meters.

VESA は DP54 の到達点として、UHBR13.5 対応モニターが扱える解像度・リフレッシュレートの上限を次のように定義しています(VESA 公式)。

Monitors enabled with UHBR13.5 can drive resolution/refresh rate combinations as high as 8K2K at 240Hz or 8K4K at 120Hz over four lanes.

DP80 — UHBR20 まで(1 メートル パッシブ)

DisplayPort.org 公式 は次のように定義しています。

DP80 cables support up to the UHBR20 link rate (20 Gbps), with four lanes, providing a maximum throughput of 80 Gbps.

VESA は DP 2.1 公開時に、DP80 のパッシブケーブル長について 「1 メートルを超える」 との改善が含まれることを明示しています(VESA 公式 “beyond one meter for DP80 cables”)。

DP80LL — UHBR20 を最大 3 メートル アクティブで延伸

2025 年 1 月 6 日の VESA 公式発表(DisplayPort.org 公式)で、UHBR20 を アクティブケーブル で延伸する DP80LL(low loss)が告知されました。同発表によると、DP80LL は DisplayPort 2.1b 仕様 に組み込まれる予定です。

VESA の James Choate 氏(Compliance Program Manager)は以下のようにコメントしています(DisplayPort.org 公式)。

With VESA’s new DP80LL active cable spec, users are no longer limited to a one-meter cable connection between their DisplayPort 2.1 UHBR20 source and hub or sink devices.

DP80LL は 4 レーン UHBR20(80 Gbps)を最長 3 メートルのアクティブケーブル で運ぶための区分です。NVIDIA の Justin Walker 氏(Director of GeForce Product Management)も同発表で次のように述べています。

VESA Certified DP80LL cables are critical for ensuring reliable connections between GPUs and monitors, enabling maximum performance.

動作モードとケーブル区分の対応関係

ケーブル区分対応 UHBR モード最大ケーブル長公開タイミング規格バージョン
DP40(パッシブ)UHBR102m 超2022-10-17DisplayPort 2.1
DP54(パッシブ)UHBR10 / UHBR13.52m2024-01-08DisplayPort 2.1a
DP80(パッシブ)UHBR10 / UHBR13.5 / UHBR201m 超2022-10-17DisplayPort 2.1
DP80LL(アクティブ)UHBR10 / UHBR13.5 / UHBR20最大 3m2025-01-06 発表DisplayPort 2.1b

◯m 超」「最大◯m」は VESA / DisplayPort.org の公式表現をそのまま採用しています(DP40 / DP80 = “beyond two/one meters”、DP54 = “up to two meters”、DP80LL = “up to three meters”)。

ゲーミングモニター購入時に意識する点

1. ケーブル区分はモニター側で完結しない。 モニター仕様欄に「DP 2.1 UHBR20」と記載されていても、UHBR20 を 物理層で安定して伝送できる のは VESA 認証 DP80 / DP80LL ケーブルのみです。VESA 公式リストで認証済ケーブルを確認できます(VESA Certified Components)。

2. UHBR モードはモニターと GPU の双方が対応する必要がある。 モニター側が UHBR20 対応でも、接続元の GPU 側出力が UHBR10 までの実装であれば、リンクは 両端の最低レート に揃います。GPU 側スペック表の DisplayPort 出力仕様(UHBR モード明示)を必ず確認してください。

3. 非圧縮 vs DSC 併用での到達点が変わる。 DisplayPort 2.1 は仕様として [[dsc|DSC(Display Stream Compression)]] 対応を必須化 しています(VESA 公式 “mandated support for VESA’s visually lossless Display Stream Compression (DSC) codec”)。実機の対応解像度・色深度・[[refresh-rate|リフレッシュレート]] の組み合わせは、UHBR モードに加えて DSC を併用するか で大きく変わります。

4. USB Type-C(DP Alt Mode)でも UHBR は運べる。 DisplayPort 2.1 は USB Type-C との整合が強化されており、VESA 公式 は「DisplayPort Alt Mode (DisplayPort over the USB Type-C connector)」を通じて UHBR を運ぶ前提を明示しています。USB-C ポート 1 本で映像・電力([[usb-c-pd|USB-C PD]])・USB データを統合する構成では、ケーブル側が USB4 / [[thunderbolt-5-vs-thunderbolt-4|Thunderbolt 5]] 認証であっても UHBR の同時動作可否はホスト側の実装次第となります。

本サイトの製品 DB / 比較ページでの扱い

本サイトの製品 DB は、メーカー公式 product page の DisplayPort 出力仕様 に記載されている表現(例: 「DisplayPort 2.1 UHBR20」「DisplayPort 1.4 with DSC」など)を そのまま spec_source 付きで記録 し、AI で UHBR モードを推定生成することは行いません。

  • モニター側に UHBR モード明記がない場合 — メーカー公式が DP バージョンのみ(例: “DisplayPort 2.1”)を記載し UHBR モードを明示していない場合、本サイトは UHBR モードを「明示なし」として扱い、対応 UHBR の独自推定は行いません。
  • VESA 認定ケーブルの同梱有無 — 製品 DB の同梱物欄に VESA 認定 DP40 / DP54 / DP80 / DP80LL ケーブル の同梱が公式記載されている機種のみ反映します。一般的な「DisplayPort ケーブル付属」表記は VESA 認定外の可能性を含むため、UHBR モード保証として扱いません。
  • GPU 側 UHBR 出力可否 — 接続元の GPU が UHBR を出力可能か否かはモニター側の能力では決まらないため、本サイトでは GPU 側スペック確認の必要を本文中で明示します。

関連用語

  • [[displayport-hdmi|DisplayPort と HDMI]] — DP と HDMI の規格・帯域 比較
  • [[dsc|DSC(Display Stream Compression)]] — DisplayPort 2.1 が必須化する圧縮方式
  • [[hdmi-21-allm-qms-qft|HDMI 2.1 ゲーミング機能群(ALLM / VRR / QFT / QMS)]] — HDMI 側のゲーミング機能群
  • [[hdmi-22-ultra96-lip|HDMI 2.2 / Ultra96 / LIP]] — HDMI 側の次世代規格(最大 96 Gbps)
  • [[refresh-rate|リフレッシュレート]] — UHBR モードの帯域を最も消費する要素
  • [[resolution|解像度]] — UHBR モードと組み合わせて到達点を決める要素
  • [[color-depth-10bit-frc|色深度(10-bit / 8-bit + FRC)]] — UHBR 帯域消費を決めるもう 1 つの要素
  • [[hdr|HDR]] / [[displayhdr|VESA DisplayHDR]] — HDR 信号の伝送に UHBR 帯域が影響
  • [[usb-c-pd|USB-C PD]] — USB-C 経由で UHBR を運ぶ際の電力供給
  • [[thunderbolt-5-vs-thunderbolt-4|Thunderbolt 5 / 4]] — USB-C / Thunderbolt と DisplayPort Alt Mode
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