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Thunderbolt 5 / Thunderbolt 4(80Gbps × 120Gbps Bandwidth Boost と 40Gbps の世代差)

Intel が策定するノートPC 用の高速 USB-C 規格。Thunderbolt 5 は USB4 v2 を基盤に 80Gbps 双方向、Bandwidth Boost で 120Gbps(片方向)+ 40Gbps(戻り)に対応し、DisplayPort 2.1(UHBR20)と PCIe Gen 4 をトンネリング。Thunderbolt 4 は 40Gbps 双方向、DisplayPort 1.4a と PCIe トンネリングが規定です。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 Thunderbolt 5Thunderbolt5TB5Thunderbolt 4Thunderbolt4TB4Bandwidth BoostUSB4 v2USB4 2.0Thunderbolt 規格サンダーボルト 5サンダーボルト 4

関連用語
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DEFINITION

解説

Thunderbolt 5Thunderbolt 4 は、Intel が策定する USB-C 形状の高速 I/O 規格 で、ノートPC 1 本のケーブルで ディスプレイ出力 + データ転送 + 充電 を統合できる規格として、近年のゲーミング ノート PC で必須に近い装備になっています。本サイトの ノートPC 比較記事 では、両機の 「高速 USB-C 規格」 欄として Thunderbolt 5 / Thunderbolt 4 / Thunderbolt 4 の有無を必ず併記しています。

本記事は Intel 公式の Thunderbolt 5 / Thunderbolt 4 ページ および USB-IF の USB4 Version 2.0 仕様 に記載された規格値のみを引用しており、本サイト編集部による独自の実機計測値は含みません。

世代差サマリ(Thunderbolt 5 vs Thunderbolt 4)

項目Thunderbolt 5Thunderbolt 4
発表2023 年 9 月 12 日(Intel)2020 年 7 月(Intel)
双方向帯域80 Gbps(双方向対称)40 Gbps(双方向対称)
Bandwidth Boost(非対称)120 Gbps(片方向)+ 40 Gbps(戻り)非対応
基盤 USB4 規格USB4 Version 2.0(80Gbps USB4)USB4 Version 1.0(40Gbps USB4)準拠
映像出力DisplayPort 2.1(UHBR20 まで対応)DisplayPort 1.4 (a)
PCIe トンネリングPCIe(64 GbpsPCIe(32 Gbps
USB 互換USB 3.2(10 Gbps) + USB4USB 3.2(10 Gbps) + USB4
給電(USB-PD 経由)仕様上ロゴ要件 最低 140W(USB-PD 3.1 EPR 経由で最大 240W 充電が可能なホスト構成あり)最低 100W 充電対応ポート 1 基以上(PC ホストに義務)
ロゴ要件Thunderbolt 5 ロゴ取得(Intel 認証)Thunderbolt 4 ロゴ取得(Intel 認証)

出典:Intel 公式 Thunderbolt 5 Technology BriefIntel 公式 Thunderbolt 4 ページUSB-IF USB4 Version 2.0 仕様

Thunderbolt 5 — 80Gbps 双方向と「Bandwidth Boost 120Gbps」

Thunderbolt 5 は、Intel が 2023 年 9 月 12 日に正式発表 した最新世代の Thunderbolt 規格です(出典:Intel 公式リリース)。物理層は USB Promoter Group が策定した USB4 Version 2.0(80Gbps USB4) をベースとしており、PAM-3 シグナリングを用いて 40Gbps レーン × 2 = 双方向 80 Gbps の対称帯域を提供します(出典:Intel 公式 Technology Brief / USB-IF USB4 v2.0 仕様)。

Bandwidth Boost は、高リフレッシュレート・高解像度のディスプレイ出力時 に、レーン構成を 非対称(片方向 120 Gbps + 戻り 40 Gbps) に切替えることで、DisplayPort 2.1 UHBR20 の最大データレート要件を満たす仕組みです(出典:Intel 公式 Technology Brief)。実用上は 4K 240Hz / 8K 120Hz クラスの高帯域ディスプレイを 1 本のケーブルで駆動するために用意された動作モードです。

Thunderbolt 5 はまた、PCIe トンネリング帯域が 64Gbps(Thunderbolt 4 の 2 倍) に拡張されています(出典:Intel 公式 Technology Brief)。これにより、外付け NVMe SSD ドック外付け GPU(eGPU) の理論帯域が広がり、ノートPC からの拡張デバイス側の上限を引き上げます。

互換性については、USB 3.2(10 Gbps)/ USB4 / Thunderbolt 4 / Thunderbolt 3 と後方互換 であることが Intel 公式に明記されており、Thunderbolt 5 ポートに既存の TB4/TB3 ケーブルやデバイスを差し込んでも、それぞれの世代の帯域・機能で動作します(出典:Intel 公式 Thunderbolt 5 Brief)。

Thunderbolt 4 — 40Gbps と Thunderbolt 4 ロゴ要件

Thunderbolt 4 は、Intel が 2020 年 7 月に発表 した世代の規格で、双方向 40 Gbps の対称帯域、DisplayPort 1.4(a) 映像出力、PCIe トンネリング 32 Gbps をホスト要件としています(出典:Intel 公式 Thunderbolt 4 ページ)。

Intel は Thunderbolt 4 ロゴ取得の ホスト(PC 側)要件 として以下を明示しています(出典:Intel 公式 Thunderbolt 4 ページ)。

  • 40 Gbps 双方向帯域 の維持
  • 4K ディスプレイ 2 台または 8K ディスプレイ 1 台 の駆動
  • PCIe トンネリング 32 Gbps(外付け NVMe SSD で 3,000MB/s クラスの実効帯域)
  • 少なくとも 1 ポートが 100W USB-PD 充電に対応 すること(ノートPC を Thunderbolt ケーブルから充電できることを担保)
  • 物理層は USB4 準拠

つまり「Thunderbolt 4 ロゴ付き」のノートPC を購入すれば、上記の帯域・ディスプレイ駆動・PD 充電が Intel 認証 のレベルで保証されている、というのが Thunderbolt 4 という規格の意味付けです。

ノートPC 比較記事での扱い方

本サイトの ノートPC 比較記事 では、各機の 「高速 USB-C 規格」 欄として、メーカー公式仕様ページに記載された Thunderbolt 5 / Thunderbolt 4 / なし を引用しています。具体的には以下のように扱います。

  • メーカー公式が 「Thunderbolt 5」 と明示している機種 → 本サイト DB に 「Thunderbolt 5」 として登録
  • メーカー公式が 「Thunderbolt 4」 と明示している機種 → 本サイト DB に 「Thunderbolt 4」 として登録
  • 公式に Thunderbolt 表記がない機種 → 本サイト DB では 規格名を載せず、USB-C ポートとしてのみ扱う

具体例として、本サイト DB に登録された Intel Core Ultra (Arrow Lake-HX) 世代 の現行ゲーミング ノートPC は、Razer Blade 18 (2026) / Dell Alienware 16 Area-51 (AA16250) / ASUS ROG Strix SCAR 18 (2025) G835 など多くの機種で Thunderbolt 5 を搭載し、ASUS ROG Strix G16 (2025) G615 など Arrow Lake-HX 世代の中位帯では Thunderbolt 4 を搭載する、という世代差の構図になっています(出典:各社公式 product spec ページ)。

なお、本サイトの比較記事では Thunderbolt 5 のほうが帯域が広い という規格上の事実は中立に記述しますが、「Thunderbolt 5 なら速い」「Thunderbolt 4 なら遅い」のような断定 はしていません。実効性能は 接続するドック / 外付け SSD / eGPU 側の対応世代、および 使用するケーブルの世代 にも依存するため、両者を併記して用途に応じた選択肢として提示する方針です。

用途別の使い分け(規格の観点)

用途推奨される最低世代理由
4K 240Hz / 8K 120Hz の外付けディスプレイ駆動を 1 本のケーブルで行うThunderbolt 5DisplayPort 2.1 UHBR20 + Bandwidth Boost 120 Gbps が必要
4K 144Hz 程度の外付けディスプレイ駆動Thunderbolt 4DisplayPort 1.4 + DSC で対応可能
外付け NVMe SSD で 5GB/s 超の実効帯域を目指すThunderbolt 5PCIe トンネル 64 Gbps
外付け NVMe SSD で 3GB/s クラスの実効帯域Thunderbolt 4PCIe トンネル 32 Gbps
ノートPC を 1 本の USB-C で充電どちらも可Thunderbolt 4 ロゴ機は最低 1 ポートが 100W PD 対応
4K ディスプレイ 2 台のデイジーチェーンどちらも可Thunderbolt 4 ロゴ要件で担保(Thunderbolt 5 はそれ以上に対応)

上表は Intel 公式の規格仕様 に基づく整理であり、各個別ドック / ディスプレイ / SSD の実効値は、製品ごとに公式仕様 ページを必ず確認してください。

関連する用語集

  • GPU TGP(ノートPC GPU の電力枠) — Thunderbolt 5 を搭載する Arrow Lake-HX 世代の ゲーミング ノートPC は、本体の冷却余裕から GPU TGP も高く取れる傾向があります(同 GPU 名でも筐体ごとに差が出る点と併せてご確認ください)。
  • MUX Switch / Advanced Optimus — Thunderbolt 5 の DP 2.1 出力経路と内蔵パネル経路の切替に関わる仕組みです。
  • PCIe Gen5 SSD — ノートPC 内蔵側の M.2 NVMe 速度を決める PCIe 世代と、Thunderbolt の外付け側 PCIe トンネル帯域は別物です。

参考リンク

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