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メカニカルキースイッチ(リニア / タクタイル / クリッキー)

メカニカルキーボードのキースイッチは、押下時のフィードバックによって『リニア(押し感が一定)/タクタイル(押下点で抵抗の山がある)/クリッキー(タクタイルに加えカチッと鳴る)』の 3 系統に分類されます。Cherry MX / Razer Mechanical Switches などメーカー公式が同じ枠組みでスペックを開示しています。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 Linear SwitchTactile SwitchClicky Switchメカニカルスイッチリニア軸タクタイル軸クリッキー軸

関連用語
18
出典
6
最終更新
DEFINITION

解説

メカニカルキーボードの キースイッチ(軸) は、押下時にどんな感触・音を返すかで大きく 3 系統に分けられます。Cherry MX 公式ブログは『linear と tactile の 2 区分、そして tactile のうち音まで鳴るものを tactile & clicky と呼ぶ』と説明しています(『It is also important to distinguish between tactile and linear key switches. Tactile means that the module has a noticeable and/or audible click point』)。本サイトの用語集でもこの枠組みを用います。

3 系統の違い(公式表記)

系統押下感代表例(公式分類)
リニア(Linear)押し始めから底打ちまで抵抗が一定。途中の山なし静かCherry MX Red / Speed Silver / Black / Razer Yellow
タクタイル(Tactile)アクチュエーション付近に 抵抗の山 がある。底打ち前に「入力された」と分かる山を越える小さなコクッ音のみ。クリック音は鳴らないCherry MX Brown / Razer Orange
クリッキー(Clicky / Tactile & Clicky)タクタイル感に加えて 金属の弾性音 が鳴るカチッ/カチャッと明確Cherry MX Blue / Razer Green

Cherry MX Red 公式は『linear (no click)』、MX Brown は『tactile・No click』、MX Blue は『tactile & clicky』、Speed Silver は『linear (no click)』と明記。Razer 公式は『Yellow = Smooth and Silent(Linear)』『Orange = Tactile and Quiet』『Green = Tactile and Clicky』と表記しています。

主要モデルの公式スペック

メーカー公式が開示している アクチュエーション力 / アクチュエーション点 / 総ストローク / 寿命 をそのまま並べると以下の通りです(編集部実機計測値ではありません)。

系統アクチュエーション力アクチュエーション点総ストローク寿命
Cherry MX2A Redリニア45 cN2 mm4.0 mm>100 mil. keystrokes
Cherry MX2A Speed Silverリニア(短ストローク)45 cN1.2 mm3.4 mm>100 mil. keystrokes
Cherry MX2A Brownタクタイル45 cN2 mm4.0 mm>100 mil. keystrokes
Cherry MX2A Blueクリッキー50 cN2.2 mm4 mm>50 mil. keystrokes
Razer Yellow(Gen-3)リニア(サウンドダンパー内蔵)45 g1.2 mm3.5 mm100M クリック
Razer Orange(Gen-3)タクタイル50 g2.0 mm3.5 mm100M クリック
Razer Green(Gen-3)クリッキー50 g1.9 mm4.0 mm100M クリック

注: cN(センチニュートン)と g(重量グラム)はメカニカルスイッチの慣行で おおむね等価 に扱われます(厳密には 1 cN ≒ 1.02 g 重)。各メーカーは公式に上記の単位で開示しています。

どの系統が向くか

  • 競技 FPS でラピッドな連打・素早いリセット を重視する人 — 浅いアクチュエーションのリニア軸(Speed Silver / Razer Yellow など)か、もしくは アクチュエーションを任意に詰められる磁気スイッチ磁気スイッチラピッドトリガー)が向きます。
  • 長文タイピング・コーディング を重視する人 — タクタイル軸(Cherry MX Brown / Razer Orange など)の押下点フィードバックは底打ちを避けやすく、誤入力も体感的に減らせます。
  • 明確な打鍵音を楽しみたい・タイプライタ的な感触が好み な人 — クリッキー軸(Cherry MX Blue / Razer Green など)が向きますが、配信・通話・夜間使用では音量が大きいと不利です。

注意点

  • メカニカル軸の 静音性は系統 ≒ リニア < タクタイル < クリッキー の順で大きくなる のが一般的ですが、同じリニアでも軸メーカーや軸ハウジング、潤滑(ファクトリールブ)の有無で実音は異なります。公式に『○○ dB』表記がない以上、本サイトは音量を断定しません
  • 表内の 寿命表記は公式キーストローク数(例: Cherry > 100 mil. / Razer 100M) であり、編集部が実機で耐久試験を行った値ではありません。
  • 磁気スイッチ・光学スイッチは『リニア寄り』『タクタイル寄り』の感触を持つものもありますが、検知方式が金属接点ではないため、本ページの『メカニカル 3 系統』分類とは別レイヤとして扱います(磁気スイッチ / TMR センサー を参照)。
  • ホットスワップ対応キーボードでも、メカニカル軸(MX 互換)と磁気軸・光学軸はピン形状・センサー側構造が異なり相互に挿し替え不可 です(ホットスワップ を参照)。

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SOURCES

参照元(一次ソース)