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OLED 焼き付き(burn-in / 画像残像)

OLED パネル特有の、長時間同じ静止表示を続けることで発生し得る画素単位の輝度低下(残像)。主要メーカーはピクセルリフレッシュ・パネルリフレッシュ・ピクセルシフト等のケア機能と、3 年焼き付き保証で対応するのが一般的です。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 焼き付きburn-inburninバーンインimage retention画像残像permanent image retentionピクセルリフレッシュパネルリフレッシュピクセルシフトOLED CareOLEDケア

関連用語
17
出典
4
最終更新
DEFINITION

解説

OLED 焼き付き(burn-in) とは、OLED パネルで長時間同じ静止画(タスクバー・ブラウザのタブ列・ゲームの HUD・ニュース番組のロゴ等)を表示し続けたとき、その部分の有機発光材料が他のエリアより速く劣化することで生じる、画素単位の 輝度低下=残像 のことです。同義として「画像残像(image retention)」「バーンイン」とも呼ばれます。

液晶(LCD)はバックライトの光を液晶シャッターで遮る方式のため、原理上この焼き付きは起こりません。OLED は 画素そのものが有機材料の発光で光を作る自発光方式(→ OLEDパネル(WOLED / QD-OLED))であるため、OLED 固有のリスクとして扱われます。

仕様欄では「3 年焼き付き保証」「ピクセルリフレッシュ」「OLED Care」のような表記で、メーカー側の対策範囲が示されます。

発生メカニズム(差動劣化)

  • OLED は有機発光材料の積層に電流を流して発光させます。発光時間が長いほど、また駆動電流が大きいほど、その画素の 発光効率はゆるやかに低下 していきます。
  • 画面全体で同じ画像を出していれば全画素が同じ速度で老化するため、相対的な差は見えにくくなります。
  • ところが タスクバー・ロゴ・HUD・ニュース帯のテロップ など、長時間同じ場所に高輝度の表示が出続けると、その画素だけ周囲より早く劣化します。
  • 結果、別の単色画面(特にグレー単色や青空のような均一面)に切り替えた瞬間、先ほどまでロゴ/タスクバーがあった場所が他より暗く(または色相が違って)見える という形で残像が知覚されます。

この現象は 再生可能(リフレッシュ機能で目立たなくできる)な image retention と、画素単位の発光材料そのものの不可逆な減衰(permanent image retention=burn-in) の二段階で理解されます。後者まで進むと、ピクセルリフレッシュをかけても完全には戻りません。

WOLED / QD-OLED で違いはあるか

項目WOLED(LG Display 系)QD-OLED(Samsung Display 系)
発光層白色 OLED + カラーフィルタ青色 OLED + 量子ドット
焼き付きリスク原理上ゼロではない原理上ゼロではない
高輝度時の負荷サブピクセル間の電流配分が均しやすい青 OLED の輝度負荷が相対的に高くなる構造
メーカー側ケアLG OLED Care 系(ピクセルリフレッシュ等)各セットメーカーのケア機能(後述)

いずれの方式も焼き付き「ゼロ」を謳う仕様は存在せず、メーカー公式仕様でも焼き付き対策機能と保証年数で対応するのが一般的です。世代ごとに発光効率・寿命は改善が続いていますが、原理上のリスクを完全に排除する技術ではありません。

メーカー側のケア機能(一般的な呼称)

各社で呼称は異なりますが、機能の役割としては以下にほぼ分類されます。仕様欄で対応の有無を確認できます。

機能役割
ピクセルリフレッシュ(短時間)数分単位。電源オフ時に自動で短い補正サイクルを走らせ、画素単位の発光ばらつきを補正する
パネルリフレッシュ(長時間)数十分〜数時間単位。一定使用時間ごとにユーザー同意の上で実行し、累積した発光ばらつきをまとめて補正する
ピクセルシフト(画面シフト)表示位置を数ピクセル単位で定期的にずらし、特定座標への発光集中を避ける
ロゴ検出 / 静止 UI 検出ロゴ・タスクバー・サイドバー等の静止領域を検出し、その領域だけ輝度を下げる
ABL(Auto Brightness Limiter)高 APL(広い高輝度面積)の場面でパネル全体の輝度を自動制限し、発光負荷の急上昇を抑える
TPC / TBC(Temperature / Time Based Control)パネル温度や累積使用時間に応じて全体輝度を緩やかに調整する

焼き付き保証(warranty)

ハイエンドの OLED ゲーミングモニターを扱う Dell(Alienware)/ ASUS(ROG)/ MSI / Samsung / LG / AOC(AGON) などの主要メーカーでは、購入から 3 年の焼き付き専用保証 を付帯することが一般的になってきています(モデルによる)。本サイトでも、本選掲載機種の焼き付き保証年数は メーカー公式のサポートページに明示された範囲のみ を引用し、未確認の機種には保証年数を記載しません。

ただし保証の 対象範囲(地域・購入経路・正規販売店経由か)対象となる焼き付きの判定基準(特定パターンの輝度差%以上等)修理 / パネル交換どちらの形か はメーカー・地域・年式で異なります。購入前に必ず その機種・地域の公式保証ページ を確認してください。

使い方の工夫(リスクを下げる運用)

  • 長時間同じ位置に タスクバーが見えたままにしない(Windows ならタスクバーの自動的に隠す)
  • ブラウザ・ゲームを 暗めの配色 / ダークモード で使う
  • HDR 常用時は ピーク輝度・OLED 輝度の最大値を必要時のみ上げる
  • 数時間ごとに表示内容を切り替える(ゲーム・動画・デスクトップを切り替えながら使う)
  • 電源オフ時の自動ピクセルリフレッシュをキャンセルしない
  • 累積使用時間で求められたら パネルリフレッシュをユーザー同意の上で実行

本サイトでの記載基準

  • 製品ページ・比較・ランキングで「OLED 焼き付き」「burn-in」に触れる際は、原理上ゼロではない ことと メーカーのケア機能・保証年数 の両方を併記します。
  • 編集部が機種ごとに焼き付き実機検証を行った主張はしません。長期 burn-in 検証は数百〜数千時間単位の専用テスト環境が必要で、本サイトのデータ集約コンテンツの守備範囲を超えます。長期検証データは RTINGS の Permanent Image Retention など、長期実機テストを公開している第三者ソースを併せてご参照ください。
  • 「焼き付かない」「焼き付き ゼロ」「業界最高 の焼き付き耐性」のような最上級・断定表現は、根拠の明示が困難なため使用しません(景表法 優良誤認回避)。

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