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KVM スイッチ(Keyboard / Video / Mouse Switch)

1 組のキーボード・マウス・モニターを複数の PC で共有するための切替装置。本来は独立した『KVM 切替器ハードウェア』ですが、近年のゲーミング/ワークステーション向けモニターは **モニター本体に KVM 機能を内蔵** しており、映像入力の切替と USB ハブのアップストリーム切替を 1 つの操作で同時に行います。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 KVMKVM スイッチKVM切替器KVM SwitchKeyboard Video Mouse Switchモニター内蔵 KVMBuilt-in KVMIntegrated KVMSmart KVMUSB-C KVMシングルケーブル KVMType-C KVM

関連用語
10
出典
6
最終更新
DEFINITION

解説

KVM スイッチ(Keyboard / Video / Mouse Switch) は、1 組のキーボード・マウス・モニターを複数台の PC で共有する ための切替装置です。元来は独立したハードウェア(KVM 切替器)として 1990 年代からサーバルームで使われてきましたが(Wikipedia)、近年のゲーミング/クリエイター/ワークステーション向けモニターは モニター本体に KVM 機能を内蔵 しており、本サイト掲載モデルでも「内蔵 KVM」「Smart KVM」「Type-C KVM」のような表記で頻出します。

本サイトの製品ページや比較記事で「KVM 搭載」「2 系統 KVM」「ROG Smart KVM」と書かれているのは、独立したスイッチ機器ではなく モニター内蔵の KVM 機能 を指します。

基本動作(モニター内蔵 KVM)

モニター内蔵 KVM は 「映像入力の切替」と「USB ハブのアップストリーム切替」を 1 つの操作で同時に行う 仕組みです(AORUS / Tom’s Hardware)。

  1. PC-A の映像出力(DisplayPort / HDMI)と USB アップストリーム(USB-B または USB-C)の 2 本を モニターに接続
  2. PC-B の映像出力(DisplayPort / HDMI)と USB アップストリーム(USB-B または USB-C)の 2 本も 同じモニターに接続
  3. キーボード・マウス・有線ヘッドセット・Webカメラ などは モニター背面の USB-A ポート(ダウンストリーム)に挿す(USB-IF)。
  4. 入力切替(OSD / ホットキー / 専用ボタン / 専用アプリ)で 映像と USB ハブのアップストリームを同時に PC-A ⇄ PC-B 切替

PC を切り替えた瞬間に、モニターに挿してあるキーボードとマウスが反対の PC に「論理的に再接続された」ように見えるため、KB/M を物理的に差し替える手間がなくなります。

主なトリガー方式

メーカーによって切替の手段は異なりますが、本サイト掲載モデルで採用されている主な方式は次の通りです(各メーカー公式仕様)。

  • OSD メニュー操作:すべてのモニター内蔵 KVM の共通フォールバック
  • ホットキー / 専用ボタン:背面ジョイスティック長押し、KVM 専用物理ボタンなど
  • 専用アプリ(PC 側):ASUS DisplayWidget Center / Gigabyte OSD Sidekick / MSI Gaming Intelligence / LG OnScreen Control など。ホットキーや UI ボタンから切替操作可能
  • Auto KVM(映像入力連動):アクティブな映像入力に応じて USB アップストリームを自動切替するモード

「Smart KVM」「Auto KVM」の挙動はメーカー定義に依存します。例えば ASUS の ROG Smart KVM は接続中の 2 系統の USB アップストリームを同時に有効化し、マウスカーソルが画面端を越えたタイミングで切替操作が走る、ソフトウェア KVM 寄りの実装です(ASUS ROG 公式)。本サイトでは各機種の挙動を メーカー公式仕様の表記そのまま に記載し、編集部の独自実測値は記載しません。

USB-C シングルケーブル KVM

最近の上位モニターでは USB-C 1 本で映像 + USB アップストリーム + PD 給電を同時に流す [[usb-c-pd]] と従来の DisplayPort/HDMI + USB-B を組み合わせ、ノート PC + デスクトップ PC という典型構成を 1 本+2 本で扱えるようになっています(VESA / USB-IF)。

想定構成PC-A 接続PC-B 接続共有される USB-A 機器
デスクトップ 2 台DP + USB-BHDMI + USB-BKB / マウス / 有線ヘッドセット / Webcam
デスクトップ + ノート PCDP + USB-BUSB-C 1 本のみ(DP Alt Mode + PD + USB)同上
ノート PC 2 台USB-C 1 本USB-C 1 本同上

USB-C 単線接続では 映像 + USB + 給電 が同時に成立するため、ノート PC 側は 電源ケーブルすら抜き差し不要 になります。詳細は [[usb-c-pd]] を参照。

注意点(本サイト掲載モデルで共通)

モニター内蔵 KVM はあくまで USB ハブと映像入力の同期切替 であり、独立 KVM 切替器とは異なる制約があります。

  • USB ハブの世代に依存:モニター内蔵 USB ハブが USB 2.0 までだと、8000Hz HyperPolling などの高ポーリングレート [[polling-rate]] が出ない ケースがあります。本サイト製品ページでは各機種の USB ハブ世代(USB 2.0 / 3.2 Gen 1 / Gen 2)を仕様欄に記載しています。
  • DP Alt Mode の 4 レーン / 2 レーン排他:USB-C シングルケーブル運用時、4 レーンモードで映像帯域を最大化すると USB データは 2.0 相当(480Mbps)に落ちる ことがあります([[usb-c-pd]] / VESA)。Webcam や外付け SSD を共有する場合は 2 レーンモードで USB 3.x 帯域を残す選択が必要です。
  • 音声出力経路:3.5mm ヘッドホン端子と内蔵スピーカーの出力は、多くのモデルでアクティブな映像入力に追従 します。OS 側の規定オーディオ出力先と二重管理になる点に注意。
  • 暗号化 USB デバイス(指紋認証付き SSD・Yubikey 等):切替直後にデバイスが再列挙されるため、一部のセキュリティデバイスで再認証を求められる場合があります(Wikipedia の KVM 一般項目)。
  • DSC との併用:4K 240Hz HDR のような高帯域構成では DSC 経由が前提となります。KVM 切替時に一瞬黒画面 → DSC 再同期 に数秒要するケースがあり、これはモニター内蔵 KVM 固有ではなく [[dsc]] と DP/HDMI のリンクトレーニング動作です。

「2 系統 KVM」「2-IN / 4-OUT」「3 系統」の読み方

本サイトの製品仕様で稀に登場する表記の意味は以下の通りです(各メーカー公式仕様の表記に準拠)。

  • 2 系統 KVM2 台の PC を切り替えられる。本 DB で「KVM 搭載」と書いてあるモデルの大半はこの 2 系統です
  • 3 系統 KVM3 台の PC を切り替えられる上位構成。Lenovo Legion / 一部 LG UltraGear などで採用例あり
  • 2-IN / 4-OUT2 台の PC からの映像入力を、4 つの USB ダウンストリームへ振り分ける。USB ポート数の話であり、PC 台数は 2

独立した KVM 切替器ハードウェア(外付け)は本サイト掲載の周辺機器カテゴリには現在含まれていません。モニターを跨いで KVM 機能を使う場合は、別途 KVM 切替器ハードウェアが必要 です(Wikipedia)。

本サイトでの取り扱い基準

  • 「KVM 搭載」「内蔵 KVM」「Smart KVM」「Type-C KVM」の有無は メーカー公式仕様の表記そのまま を製品ページ・比較記事に転記します。AI による推測値は記載しません。
  • 切替トリガー(OSD / ホットキー / 自動)は公式に明示されている方式のみを記述し、編集部の独自実測値は記載しません(HANDOVER 絶対則)。
  • USB ハブの世代・ポート数・DP Alt Mode の挙動は メーカー公式仕様の数値 を引用し、ポーリングレート上限などの組合せ依存はユーザー側で USB ハブ世代と KB/M 仕様を照合してください。
  • 「最強の KVM」「業界唯一の Smart KVM」のような 最上級表現は使いません(景表法 / 優良誤認回避)。各機種の差は仕様の差として 2 系統 / 3 系統・USB ハブ世代・USB-C PD ワット数・自動切替の有無 で並列に提示します。
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