用語の概要
別表記 TGPGPU TGPTotal Graphics PowerGPU Subsystem PowerMax-QDynamic Boost
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解説
GPU TGP(Total Graphics Power)とは、ノートPC に搭載される GPU が動作中に使用できる電力枠(W)のことです。NVIDIA の公式仕様表では 「GPU Subsystem Power (W)」 という名称で範囲表記されており、搭載されるノートPC モデルごとにこの範囲内で TGP が個別に設定されます。
なぜ TGP が重要なのか
デスクトップ用 GPU は同じ型番なら基本的に同じ性能ですが、ノートPC 用 GPU は同じ型番でも TGP の設定によって性能が大きく変わります。同じ「GeForce RTX 5070 Laptop GPU」搭載でも、TGP が高く設定された筐体(厚めでクーラーに余裕がある機種)と、TGP が低く設定された筐体(薄型・軽量機種)では実フレームレートが異なります。
RTX 50 Series Laptop GPU の公式電力範囲
NVIDIA 公式の RTX 50 Series Laptop GPU 比較表に記載されている GPU Subsystem Power (W) は以下のとおりです(2026-06-03 時点)。
| Laptop GPU | GPU Subsystem Power(W) |
|---|---|
| GeForce RTX 5090 Laptop GPU | 95 – 150 W |
| GeForce RTX 5080 Laptop GPU | 80 – 150 W |
| GeForce RTX 5070 Ti Laptop GPU | 60 – 115 W |
| GeForce RTX 5070 Laptop GPU | 50 – 100 W |
| GeForce RTX 5060 Laptop GPU | 45 – 100 W |
| GeForce RTX 5050 Laptop GPU | 35 – 100 W |
出典:NVIDIA GeForce RTX 50 Series Laptops — Compare(公式)
上表のとおり、TGP の範囲は最大で 65W(RTX 5050 / 5060:35→100W、5070:50→100W)も差があります。範囲の下端は薄型・軽量機種、上端は分厚いハイパフォーマンスゲーミングノートが想定されます。
Max-Q と Dynamic Boost
NVIDIA は Max-Q technologies という名称で、薄型ノートPC 向けに「効率」「バッテリ持ち」「静音」「AI による電力配分の最適化」をまとめた一連の機能群を提供しており、RTX 50 世代では Blackwell Max-Q として継承されています(NVIDIA 公式)。
Dynamic Boost は、CPU と GPU の電力配分をワークロードに応じて動的に振り分け、GPU が必要なときに上限を一時的に引き上げる仕組みです。各メーカーは「Dynamic Boost 込みで最大 ◯W」という形で表記することが多く、その場合は表記された値が GPU が瞬間的に到達しうる最大 TGP に近いと読み替えられます。
製品スペック表での読み方
本サイトの製品スペック表では、メーカー公式仕様で TGP が明記されている機種についてのみ 「GPU TGP(W)」 の欄に数値を記載しています。メーカー公式仕様で TGP が明示されていない機種は、本サイトでも空欄のままにしています(推定値や独自計測値は載せていません)。
GPU 名と TGP を併せて読み、同じ GPU クラスの中で TGP が高めの機種と低めの機種を比較してください。
- 同 GPU 名 / 同 TGP の機種同士なら、おおむね近い性能帯と読めます
- 同 GPU 名 / TGP が大きく違う 機種同士は、別クラスとして比較するつもりで(薄型 vs 厚型)
- GPU 名が違って TGP が逆転 している場合もある(上位 GPU の低 TGP 機種と下位 GPU の高 TGP 機種)
実測フレームレートを知りたい場合
特定機種の実測フレームレートは、本サイトの編集部実機検証では公開していません。搭載モデル別の実測値を見たい場合は、NotebookCheck(notebookcheck.net)など独立した実機ベンチマークデータベースを参照してください。
関連用語・関連ガイド
- [[gpu-class|GPUクラス(GeForce RTX 50シリーズ)]] — デスクトップを含む RTX 50 全体の性能階層
- [[vram-gpu-memory|VRAM(GPU メモリ/ビデオメモリ)]] — 同 GPU 名でも VRAM 容量が違う SKU の見分け方
- [[dlss-fsr-xess|アップスケーリング / フレーム生成(DLSS / FSR / XeSS)]] — 低 TGP 機でもフレームレートを底上げする手段
- [[refresh-rate|リフレッシュレート]] / [[resolution|解像度]] — 内蔵ディスプレイとの組み合わせで性能を活かす考え方
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参照元(一次ソース)
本用語の説明は次の一次ソース(規格団体・メーカー公式資料など)を参照しています。