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サイドトーン / マイクモニタリング(Sidetone / Mic Monitoring)

サイドトーンは、ヘッドセットのマイクが拾った自分の声を、リアルタイムで自分のイヤーカップに返す機能。ITU-T の電話品質規格(STMR = Sidetone Masking Rating)から続く古典的な指標で、ゲーミングヘッドセットでは Razer Synapse / SteelSeries GG(Sonar)/ HyperX NGENUITY / Logicool G HUB といった各社ソフトウェアでオンオフと量を調整します。本ページはメーカー公式サポート文言と ITU-T/Wikipedia の verbatim 引用で、目的・設定場所・運用上の注意点を整理します。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 SidetoneサイドトーンMic MonitoringマイクモニタリングMIC MONITORING (SIDETONE)STMRSidetone Masking RatingSteelSeries Sonar sidetoneHyperX NGENUITY sidetoneRazer Synapse Mic MonitoringLogitech G HUB sidetone

関連用語
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出典
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最終更新
DEFINITION

解説

サイドトーン(sidetone) は、ヘッドセットのマイクが拾った自分の声を、リアルタイムに自分のイヤーカップへ返す機能のことです。マイクモニタリング(mic monitoring) とほぼ同義で、ゲーミング機ではメーカーごとに表記が揺れます。Razer は「MIC MONITORING (SIDETONE)」、SteelSeries は「Sidetone (also known as microphone monitoring)」と公式に併記しています。

電話業界では古くから ITU-T の音声品質規格で扱われており、STMR(Sidetone Masking Rating)が SLR・RLR と並ぶ評価指標として定義されています。電話の受話器側で「自分の声が少しだけ聞こえる」状態を意図的に作ることで、話者が無意識に大声になるのを抑え、自然な会話量を保つための古典的な工夫です。

なぜ必要か(密閉型ヘッドセットほど効く)

状況サイドトーンなしサイドトーンあり
密閉型ヘッドセット装着中の通話自分の声が外耳道で遮断されて聞こえにくく、無意識に声が大きくなりがち自分の声が適量で戻り、自然な音量で話せる
ノイズキャンセリング(ANC)オン時自声の自己フィードバックがほぼ消え、違和感が強いANC で外音を消したまま自声だけ戻せる
ボイスチャット中喉に負担がかかる/チームメイトに大声になる落ち着いた声量で長時間プレイできる

密閉型イヤーカップは外音を遮るぶん、自分の声も骨伝導以外のルートで聞こえにくくなります。サイドトーンはこの「自声が消える違和感」を補う調整役で、特に長時間 VC を回すゲーミング用途で重宝されます。

メーカー別の設定場所(公式 verbatim)

メーカーソフトウェア設定場所公式表記
RazerRazer Synapse 3 / 4Razer Device Tab > MIC > MIC MONITORING (SIDETONE) のオン/オフと量「Microphone sidetone on Razer headsets enables real-time voice playback through the earcups」
SteelSeriesSteelSeries GG(Sonar)対応ヘッドセット選択後、Sonar タブの sidetone スライダー「Sidetone (also known as microphone monitoring) allows you to control the amount of mic input that is routed back into your headset」
SteelSeries(モバイル)Arctis Companion Appモバイルアプリから sidetone を調整(公式 KB に手順あり)
HyperXHyperX NGENUITYAudio タブ > Microphone サブタブで Mic Gain と Sidetone を調整(Cloud Alpha Wireless 等の対応ヘッドセット/QuadCast / DuoCast マイクで利用可)
Logitech GG HUB対応ヘッドセット選択 > Mic タブ の Sidetone スライダー(G PRO X Wireless LIGHTSPEED 等で利用可)

各社ともソフトウェア側のスライダーで連続調整するのが現行の主流で、ハードウェアつまみで物理的に絞れる機種は一部のミキサー付き上位機(GameDAC 系など)に限られます。

適正値の目安

公式仕様では「適正値」を断定していませんが、各社サポートと現場運用での経験則的な目安は 30〜70% の範囲 に収まることが多いです。これは目安であり、以下の 4 点で個別調整する前提で扱ってください。

  1. イヤーカップの密閉度 — オーバーイヤー密閉型ほど自声が消えやすく、戻し量を多めにする傾向。
  2. マイクと口元の距離 — 口元から離れるほど拾う声量が下がり、相対的に sidetone を上げる必要。
  3. ANC のオン/オフ — ANC をオンにすると自声がさらに消えやすく、戻し量を増やしたくなる場合があります。
  4. 配信兼用かどうか — 配信ソフトのモニタリングが別系統で走る場合、二重に自声が返るので 片方を切る 設計にします(後述の注意点参照)。

運用上の注意点

  • 遅延(latency) — マイク入力 → DAC → イヤーカップ までの経路に処理が挟まると、自分の声がワンテンポ遅れて二重に聞こえる「エコー化」が起きます。Razer Insider などのコミュニティでも、Synapse 4 更新後の BlackShark V2 Pro でこの種の遅延を訴える投稿が報告されています(バージョン互換は購入前に最新リリースノートで確認推奨)。
  • 二重モニタリング — OBS / Streamlabs / Voicemeeter などで「マイクを自分で聞く」モニタリングを別系統で有効化していると、ヘッドセット側のサイドトーンと二重になります。どちらか一方だけを有効化 するのが基本運用です。
  • コンソール側の挙動差 — サイドトーン量はソフトウェア依存のため、PC で調整した値が PS5 / Xbox / Switch に持ち越せない機種があります。コンソールでサイドトーンが効くかどうかは、各機種の公式ヘルプ/本体側ヘッドセット設定で確認します。
  • マイクハードゲインとの兼ね合い — マイク側の入力ゲインを上げすぎている状態で sidetone を上げると、自声と一緒に環境ノイズも戻ってきて違和感が増します。まずマイクゲインを適正化 → そのうえで sidetone を調整 の順序が安定します。

隣接概念との切り分け

用語レイヤ主な目的
サイドトーン / マイクモニタリング自分のマイク入力を自分の耳に返す通話時の声量制御・密閉ヘッドセットの違和感解消
OBS のオーディオモニタリング配信ソフトのマスター入力を出力デバイスに返す配信音声全体(マイク+ゲーム+BGM)の確認
トランスペアレンシーモード/外音取り込み外部マイクで拾った周囲音を返す周囲の音を聞きながらヘッドセット装着
ANC(アクティブノイズキャンセリング)外部マイクで拾った騒音の逆位相を返す騒音を相殺して静音化

サイドトーンは「自分の口から出る声」を返すのに対し、トランスペアレンシーや ANC は「周囲の音」を扱います。レイヤが違うので、ヘッドセット側で 3 つ同時に有効化できる機種もあります。

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SOURCES

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