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Hi-Res Audio / Hi-Res Audio Wireless ロゴ(JAS 認定 / 有線 96kHz・24bit / ワイヤレス LDAC・LHDC・SCL6・LC3plus・SHDC・aptX Adaptive)

日本オーディオ協会(JAS / Japan Audio Society)が運用する『Hi-Res Audio』ロゴと『Hi-Res Audio Wireless』ロゴの技術要件を、JAS 公式英語ページの verbatim 引用で整理します。有線は『Microphone response performance: 40 kHz or above during recording』『Amplification performance: 40 kHz or above』『Speaker and headphone performance: 40 kHz or above』を含むアナログ要件 +『Recording format: Capability of recording using the 96kHz/24bit format or above』『DSP processing of 96kHz/24bit or above』『Digital to analog conversion processing of 96 kHz/24 bits or above』のデジタル要件で構成されます。ワイヤレス側は『LDAC / LHDC / SCL6 / LC3plus / SHDC / aptX Adaptive』の 6 コーデックを公式の認定コーデックとし、Hi-Res Audio Wireless ロゴ取得には Hi-Res Audio 側要件のうちワイヤレス伝送に関する条項を除く全要件を満たす必要があります。Sony WH-1000XM6 が公式に対応コーデックとして掲げる『SBC / AAC / LDAC / LC3』を実例として並置します。編集部による独自の音質計測・周波数特性測定は含みません。

GLOSSARY

用語の概要

別表記 Hi-Res AudioハイレゾオーディオHi-Res Audio WirelessハイレゾオーディオワイヤレスハイレゾロゴJAS ハイレゾ認定Japan Audio Society Hi-Res Audioハイレゾ ワイヤレス ロゴハイレゾ 認定コーデック

関連用語
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DEFINITION

解説

『Hi-Res Audio』ロゴと『Hi-Res Audio Wireless』ロゴは、日本オーディオ協会(JAS / Japan Audio Society)が運用する商標/認定制度 です。両ロゴは技術要件が公式英語ページで明文化されており、メーカーが要件を満たしたうえで JAS にライセンス申請して初めて製品パッケージや公式仕様欄に掲示できます。本ページは JAS 公式英語ページの verbatim 引用 のみで両ロゴの要件を整理します。編集部による独自の周波数特性測定・音質評価は含みません。

(A) Hi-Res Audio ロゴ — 有線製品向けの技術要件(公式 verbatim)

JAS 公式英語ページが定める アナログ系(Analogue Process)の要件 は次のとおりです。

“Microphone response performance: 40 kHz or above during recording”

“Amplification performance: 40 kHz or above”

“Speaker and headphone performance: 40 kHz or above”

Japan Audio Society『Hi-Res Audio Logo』英語版

ヘッドホン/イヤホン/マイク/アンプはいずれも 40 kHz 以上の周波数特性 が共通要件です。CD 規格上限の 22 kHz をはるかに上回る帯域で動作することが、JAS によって『Hi-Res Audio』の必要条件として定義されています。

デジタル系(Digital Process)の要件 は次のとおりです。

“Recording format: Capability of recording using the 96kHz/24bit format or above”

“Input/output interface with the performance of 96kHz/24bit or above”

“File playability of 96kHz/24bit or above (FLAC and WAV both required)”

“DSP processing of 96kHz/24bit or above”

“Digital to analog conversion processing of 96 kHz/24 bits or above”

Japan Audio Society『Hi-Res Audio Logo』英語版

録音フォーマット・入出力インターフェース・ファイル再生(FLAC と WAV の両方必須)・DSP・D/A 変換 のすべてが 96kHz/24bit 以上で動作する必要があります。192kHz/24bit までしか上に伸びていない製品でも『96kHz/24bit or above』なので Hi-Res Audio 要件は満たします(上限ではなく下限の条項です)。

品質保証(Quality Assurance)の要件 は次のとおりです。

“Listening evaluation process is required by each applicant”

“Each applicant must assign the audio/sound quality control manager in addition to the product quality control manager”

Japan Audio Society『Hi-Res Audio Logo』英語版

申請メーカー側に 試聴評価プロセスの実施 と、製品品質管理者とは別に 音質管理者の任命 が義務づけられています。仕様数値だけのチェックではなく、メーカー内の組織体制まで要件に含まれています。

(B) Hi-Res Audio Wireless ロゴ — ワイヤレス製品向けの追加要件(公式 verbatim)

ワイヤレス製品が『Hi-Res Audio Wireless』ロゴを掲示するには、(A) Hi-Res Audio 側の全要件のうちワイヤレス伝送に関する条項を除いた要件 に加えて、JAS が定めるワイヤレス専用の追加条項 を満たす必要があります。

“Wireless Audio Data Transfer shall use Audio Codec which defined by JAS for this purpose.”

Japan Audio Society『Hi-Res Audio Logo』英語版

JAS が認定したコーデックを使う ことが必須条件で、現時点で公式に列挙されている認定コーデックは次の 6 つです。

“LDAC / LHDC / SCL6 / LC3plus / SHDC / aptX Adaptive”

Japan Audio Society『Hi-Res Audio Logo』英語版

認定コーデック主な開発元 / 採用例(公式仕様より)
LDACSony 開発。Sony WH-1000XM6 公式 Help Guide の対応コーデック一覧に明示。Android が標準サポート。
LHDCSavitech 開発。Hi-Res Audio Wireless 認定コーデックとして JAS に列挙。
SCL6MQA Labs 開発(MQair の技術名)。Hi-Res Audio Wireless 認定コーデックとして JAS に列挙。
LC3plusFraunhofer IIS の LC3 拡張規格(HR mode)。Hi-Res Audio Wireless 認定コーデックとして JAS に列挙。
SHDCHi-Res Audio Wireless 認定コーデックとして JAS に列挙。
aptX AdaptiveQualcomm 開発(Snapdragon Sound プラットフォームの一構成)。Hi-Res Audio Wireless 認定コーデックとして JAS に列挙。

SBC / AAC は Hi-Res Audio Wireless 認定コーデックには含まれない ため、SBC/AAC のみ対応のワイヤレスヘッドホン/イヤホンは Hi-Res Audio Wireless ロゴを掲示できません。

なお JAS は同英語ページで、ワイヤレス伝送品質は環境依存である旨も明記しています。

“Wireless Audio Transfer may not work correctly with some environment or incorrect usage.”

Japan Audio Society『Hi-Res Audio Logo』英語版

(C) 採用例 — Sony WH-1000XM6 の対応コーデック(公式 verbatim)

Sony は WH-1000XM6 の公式 Help Guide で対応コーデックを次のように明示しています。

“SBC”

“AAC”

“LDAC”

“LC3”

Sony『WH-1000XM6 Help Guide — Supported codecs』

同 Help Guide は LDAC を次のように紹介します。

“LDAC is an audio coding technology developed by Sony that enables the transmission of High-Resolution (Hi-Res) Audio content, even over a Bluetooth connection”

Sony『WH-1000XM6 Help Guide — Supported codecs』

WH-1000XM6 の場合、Hi-Res Audio Wireless ロゴの根拠となる JAS 認定コーデックは『LDAC』 で、SBC / AAC はロゴ要件のためのコーデックではなく一般的な互換用です。LC3 は Bluetooth LE Audio 側のコーデックで、現時点で JAS の Hi-Res Audio Wireless 認定リストには LC3 本体ではなく LC3plus が列挙 されています(両者は別仕様)。

用語の混同に注意

混同しやすい用語違い
Hi-Res Audio(JAS ロゴ) vs Hi-Resolution Audio 一般用語前者は JAS 認定の商標/ロゴ制度。後者は一般用語で『CD 規格を超える解像度の音源』を指す広義の表現。JAS ロゴが付いていなくても一般用語としては Hi-Res / Hi-Resolution と呼称可能
Hi-Res Audio vs Hi-Res Audio Wireless前者は有線製品向けロゴ(マイク/アンプ/スピーカー/ヘッドホンが対象)。後者はワイヤレス製品向けロゴで、JAS 認定コーデック使用を追加要件として要求
JAS 認定コーデック(LDAC / LHDC / SCL6 / LC3plus / SHDC / aptX Adaptive) vs SBC / AAC前者の 6 種のみが Hi-Res Audio Wireless ロゴ要件を満たすコーデック。SBC / AAC のみ対応の製品は Hi-Res Audio Wireless ロゴ非対応
LC3(Bluetooth LE Audio コア) vs LC3plus(JAS 認定リスト)別仕様。LE Audio のコアコーデック LC3 と、Fraunhofer IIS による LC3plus(HR mode)は別物。JAS の Hi-Res Audio Wireless 認定リストに列挙されているのは LC3plus 側
96kHz/24bit『以上』JAS verbatim は『or above』であり、上限ではなく 下限 の条項。192kHz/24bit や 384kHz/32bit でも Hi-Res Audio 要件は満たす
アナログ 40kHz『以上』要件スピーカー/ヘッドホン/イヤホン/マイク/アンプ共通で『40 kHz or above』が必要。CD 規格上限の 22kHz では Hi-Res Audio 要件を満たさない
JAS ロゴ取得 = 音質保証ではないJAS は仕様数値・社内体制の要件を満たすことで認定するもので、JAS が個別製品の音質を保証する制度ではない(『Listening evaluation process is required by each applicant』 = 試聴評価は申請メーカー側の責任)

購入・確認チェックリスト

  1. パッケージ/公式仕様欄に JAS Hi-Res Audio ロゴ(金色の HI-RES AUDIO マーク) または Hi-Res Audio Wireless ロゴ(同マークのワイヤレス版) が掲示されているかを確認
  2. ワイヤレス製品の場合、対応コーデック一覧 に LDAC / LHDC / SCL6 / LC3plus / SHDC / aptX Adaptive のいずれかが含まれているかを公式仕様で確認
  3. SBC / AAC しか対応コーデックに記載がない製品は Hi-Res Audio Wireless ロゴ要件を満たさない 点に注意
  4. 送信側デバイス も JAS 認定コーデックに対応している必要がある(例: LDAC を活かすには Android 8.0+ / 対応 Walkman / 対応 AVR など。iPhone は LDAC を A2DP コーデックとしてサポートしない)
  5. ゲーミングヘッドセットでよくある 2.4GHz 専用ドングル接続 は Bluetooth ではないため、Hi-Res Audio Wireless ロゴ要件(JAS 認定 Bluetooth コーデック使用)の対象外。製品によっては 2.4GHz と Bluetooth を併設しており、Bluetooth 側でのみ Hi-Res Audio Wireless 要件を満たすケースがある(2.4GHz と Bluetooth の同時運用 も参照)
  6. JAS ロゴ ≠ 音質保証。仕様数値要件と社内体制要件を満たした証であって、視聴感の優劣を JAS が保証する制度ではない点を理解したうえで参考指標として活用

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